銀行のATM手数料の一部有料化の記事が出ていました。洞察してみると銀行口座の維持には多大の費用が必要なので銀行で口座を持っている人に手数料として払ってもらおうということになります。|銀行口座を持ってると手数料がかかるの!?

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銀行口座を持ってると手数料がかかるの!?

日経紙上に、ATM手数料の一部有料化の記事が出ていました。今回はここから見えてくる、銀行の本音を探ってみます。

「受益者負担の原則」という考え方があります。これは利益を受ける人は、その利益に関する費用を、負担しなければならない。という考え方です。

比較的納得しやすい考え方なので、よく手数料の理論づけに用いられます。実は銀行サイドもチャッカリ利用していて、手数料の理由づけにしています。

さて今回の日経新聞の記事は、時間外手数料の話ですが、これは元々有料とすべきものを無料にしていたが、やっぱりしんどいのでこれをやめる。という立てつけのようです。

ただそれでは銀行の勝手だと批判されそうなので、別の理由づけが必要になってきます。この点、「受益者負担の原則」を援用すれば、時間外という特別な状況でのサービスに対して、そこで発生する費用はその利用者本人に負担願う。という銀行のロジックが成り立ちます。

私としてはこのロジック。理解できなくもありません。実はこの記事を読んでいて、ふと頭をよぎったのは、別の手数料のことです。「口座維持手数料」と呼ばれるもので、これは文字通り銀行口座を持っている人に、負担してもらうものです。

銀行が口座維持のために必要とした費用を、銀行で口座を持っている人に、手数料として払ってもらう。こんな感じの話です。
ただこの考えは日本ではなかなか根付かず、規定すらない銀行が大多数と思います。

そうはいってもこの口座維持手数料、低採算の個人口座を抱える銀行にとっては、非常に魅力的なものです。銀行口座はその維持には多大の費用が必要で、特に通帳を発行することが多い個人口座は、通帳取引には印紙税の納付が必要ですし、もしその通帳に未記載の明細があれば、別途その未記入明細をオンライン上一時的に保管し、いつでも通帳に印字できるようにしておかねばなりません。

なんやかやで、年間一冊当たり700円ぐらいコストが発生する。と聞いたことがあります。
メガバンクの一角である三井住友銀行の個人口座数は、約2,700万件ですから単純計算で行くと、年間コストは約2,700万件X700円=約189億円!!

これを幾分かでも顧客に負担してもらえないかと言うのが、銀行の本音です。とすれば早晩何らかの形で、具体化してくるかもしれません。

預金者の自衛策としては通帳が不要であれば、インターネット契約を結び、通帳をWeb化してしまうとか、銀行取引を一本化して不要な口座を解約するとか、といったことが考えられます。(追記)日経の記事に、3メガバンクは個人口座への手数料設定は、
消極的と出ました。

記事として出た以上、内容の如何を問わず、事態は動く可能性があります。皆さんも状況を注視し、早めに行動願えれば幸いです。

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