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小口取引の決済に「送金小切手」は良い悪いか?

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金額の小さい取引の場合、送金小切手を決済手段とする場合があります。
ところで送金小切手は、良い決済方法なのでしょうか。

送金小切手はDemand Draft(ディマンド ドラフト)ともいいます。今もそうですが、特に昔は大変良く使われた決済手段です。別名、Bank Check(バンク チェック)とも呼ばれます。ただ送金小切手はそもそもすべて銀行が振出人であり、銀行サイドではこの言葉になじみが無いので、銀行担当者と話をする場合は、Bank Checkと言っても通じない可能性があります。

この送金小切手、相手が銀行に口座を持っていなくても、資金のやり取りが可能なので、不特定多数を相手にする取引では、大変重宝されてきました。今でも書籍購入、会費や受験料の払い込みに使われているようです。

しかしこの「送金小切手」はいくつかの問題点があり、決済手段として用いる場合は気を付けなければなりません。

たとえば相手から送金小切手を要求された場合には、銀行に出向いて送金小切手を発行してもらったうえで、その小切手を相手に送る必要があります。さらに厄介なのは、盗難や抜き取りにあう可能性があるのです。このような場合に備えて盗難保険をかけたとしても、結局はもう一度銀行に再発行してもらう必要があり、電信送金のように銀行に持ち込んでそれでおしまい。とはなかなかいきません。

逆に、海外から送金小切手をもらうときは、相手が小切手を送ってくれるまで待つ必要があり、電信送金のように即入金とはいきません。現物をようやく入手しても銀行で現金化する際に、手数料が発生する場合が多いので、この点も注意する必要があります。

さらにこれが一番の問題点と思うのですが、米国から来る送金小切手は無事に決済が終わって、手許に資金が入ってきても、その小切手は偽造や変造だった場合は、資金を返却しなければならないというリスクがあります。

この期間は最長4年にも及ぶため、特に米国や英国からの、送金小切手を受領する場合は注意が必要です。(日本はジュネーブ統一小切手条約を1932年に批准しており、このようなリスクは発生しません。)

見かけの簡便さとは裏腹に、このようなデメリットがある送金小切手は、出来れば避けるのが好ましいというのが結論です。

ただ銀行口座を持たない相手に対しても、資金を渡せるというのは確かに大きなメリットといえます。

したがってこれからも一定の需要は引き続きあると言えます。

2016/11/19

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