銀行窓口での海外送金の留意点をお話しします。外為取引において本人確認と並んで大事な点は、取引そのものの正当性です。疑わしいと判断された取引を、銀行は受付できません。|銀行窓口での海外送金の留意点はこれだ!

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銀行窓口での海外送金の留意点はこれだ!

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銀行の窓口ではお客様から取引の依頼があった時、大原則として本人確認が必要となります。

ややもすればこの点ばかり強調されるようですが、実はもう一つ大事な点があります。

今回は先月講師を務めたセミナーの中から、銀行窓口での海外送金の留意点をお話しします。

外為取引において本人確認と並んで大事な点は、取引そのものの正当性です。(銀行取引すべてにも言えますが)疑わしいと判断された取引を、銀行は受付できません。

この点をお話しすると、よく「本人確認出来ればOKではないか」と、いわれる方がおられます。本人確認はもちろん必要ですが、肝心の取引も違法では困ります。そこで銀行は本人確認と同時に、取引内容をお聞きするわけです。

お客様から見れば、不審人物扱いされたと思われるのは、この一連の流れが詰問調であったり、事務的であったりするからです。現場にいたころの私もこの間合いがつかめず、お客様を怒らせてしまったことがあります。そこで自分なりの解決方法を編み出しました。

それは最初にこちらの事情を全部お話ししてしまうことでした。具体的にどうするかと言えば取引するうえで必要なことを、予めお客様に一通り筋道を立ててお話してしまうのです。

海外送金でいえば、海外送金受付には本人確認が必要で、確認資料の呈示をお願いしたい。代表的な資料としては○○、△△、□□がある。今お持ちか。さらに取引内容についてもお伺いしたい。具体的にはどこ向けの送金で金額はいくらで、送金目的は何かを教えてほしい。これらを送金受付時に、先にお話ししてしまいます。

ごく一部の気短な方を除けば、このやり方は大変うまくいきました。気短な方でも、ポイントを思いっきり絞ってお話すれば、むしろ他の方よりもテンポよくお話しをいただけました。考えてみれば当たり前の話で、何を聞かれるのか事前に分からない状態で、いきなりアレコレ聞かれ始めたら、どんな人でも不愉快になったり不安になってしまいます。

だとすれば、あらかじめその状態を取り除けば、あとは事実の確認をしていくだけになります。「疑わしい取引」の報告は、確かに金融庁に出さなければなりません。しかし、それはあくまでも取引の正当性が、確認できなかった場合です。

それを防ぐには事前に銀行に何が必要か、照会するのも良い方法と思います。一度「疑わしい取引」と判断されると、銀行はその取引の受付有無にかかわらず、全件金融庁へ報告しなければなりませんので、中途半端な状態で銀行へ行くのは避けた方が無難です。

2017/08/02

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