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フランス人がもつ日本の会社のイメージとは?

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フランスと日本をつなぐビジネスというと何を想像するでしょうか?

日常生活でお目にかかるのは、ワイン。実際にボジョレーヌーボーを大量に輸入してくれている日本人はフランスのワイナリーのエージェントにとっては大切な顧客です。フランスが日本から輸入しているものは、自動車や電化製品などがあげられます。実際は他分野にわたり取引が行われているフランスと日本。フランス人の目には日本とのビジネスはどう映っているのでしょうか?

ある一冊の本がフランスで大ヒット

ベルギー人作家アメリーノートンが書いた「畏れ慄いて」という小説が16年前に、フランスで大ヒットしました。これは、彼女の実体験をベースにして書かれた小説で日本企業の様子が描かれています。多くのフランス人には、この小説によって日本の会社というものを知ることになりました。

内容は、通訳として入社した作者本人は仕事へのやる気がみなぎっています。しかし、実際に与えられる仕事はお茶くみやコピーとりなどの単調な仕事ばかり。彼女が何をやってもだめだしする上司たち。理解者の立場を取っていた美しき女性同僚 フブキさんにも裏の顔が。。。この簡単なあらすじを読んで頂いただけでもすでにあまり優しい感じの話でないことは感じていただけると思います。

日本人として、この本を読んでみると「ここまでひどくないよ!」と怒りながらもどこかで見たことある風景であるため、痛いところを突かれた印象をもちます。確かに誇張されている部分はあるものの、日本の会社のゆがみを主人公の目を通して描かれています。この本の話題をする人が未だにフランスにいる程、彼らにとって印象が強いものだったといえるでしょう。

実際に日本と取引をしているフランス人ビジネスマンの声

先ほどの本は、かなりステレオタイプの日本の会社の印象を与えてしまっていますが、実際に日本と取引しているフランス人のビジネスマンはどう感じているのでしょうか?

彼らと話してみると日本人は、規律正しいという印象を持っています。信頼度でいえば良好な関係が築けているようです。品質も安定しているので、日本ブランドに対する安心感はあります。例えば改善を常に実践しているトヨタ自動車などは、その企業理念は高く評価されています。

取引のやり取りでは、案件の決済のスピードが遅いという声をよく聞きます。そういうフランス人は早いのかと聞かれればバカンスが多いので時期によっては、業務連絡がうまく取れないという点はあります。

休みも少なく、仕事に頑張る日本企業の案件のスピードの点を指摘されてしまうのはなぜでしょうか?それは、案件担当者が、上司に承諾をもらい、またその上司が自分の上司から許可をもらうという日本独特のシステムによるものではないかと思います。

「畏れ慄いて」の小説の中にも同じような下りが描かれています。フランスでは、プロジェクトの規模にもよりますが案件担当者に決済の権利がある場合も多く一旦商談にはいると決断までのスピードはあっという間の場合もあるのです。

コミュニケーションにおいては、フランスと日本、母国語ではない英語でのやり取りが中心。日本人の英語のレベルを指摘する声はありませんでした。例えば日本人2人の取引相手を接待したフランス人によると日本人上司は、英語が話せなかったため、部下の日本人の英語ができる方を通しての会話。会話では、かなり日本人上司がいろいろと日本語で話していたような印象を受けたけれど部下の通訳はごく簡単に「He appreciate it」とされたことに驚いたようです。これも文化の違いからきたものかもしれません。

フランス人は具体的な説明を好む傾向にあります。貿易の仕事をされている皆さんは、日々業務の中で色いろと文化の違いを感じられることも多いと思います。時には、もどかしいこともあるかもしれませんが世界とビジネスを通して繋がることは視野が広がるきっかけになります。

これからも日本とフランスのビジネスが良好に発展してくれることを期待します。

2016/12/09 エヴルー由布子

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