インコタームズ(国際貿易取引条件)ごとに、輸入者が負担すべき経費範囲は異なっています。EXW条件、DDP条件により経費の負担割合はちがいます。貿易実務の情報サイト「らくらく貿易」。 |輸入貿易実務インコタームズ EXWとDDP

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公開日:2012.09.10  / 最終更新日:2016.06.24

輸入貿易実務(航空編)その4インコタームズ

輸入手続きで、想定外の請求を受けて困ったことないですか?
インコタームズ(国際貿易取引条件)ごとに、輸入者が負担すべき経費範囲が異なるからです。
自分が負担しなければならない経費について、理解しておきましょう。

輸出地のメーカーの倉庫で貨物を引き渡すEXW条件の場合は、商品代金だけを輸出者に支払い、輸入地に到着するまでのすべての経費は輸入者の負担となります。

反対に、輸入地に到着するまでのすべての経費(関税まで)を輸出者が負担するDDP条件もあります。
この場合、輸入時点で輸入者が支払うべき経費はゼロということになります。

EXW条件よりもDDP条件のほうが、お得? 
いえ、そんなことはありません。

DDP条件では、商品代金と輸入地までのすべての経費を含んだ代金を輸出者に支払っているのです。EXW条件では、商品代金だけを輸出者に支払い、その後の経費は自分で負担しているのです。

初めての輸入のときは、手間のかからないDDP条件で輸入、少し慣れてきたら、どちらがコストセーブになるか検討して、取引条件を決めるのも一案でしょう。

2012/09/10

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