バンコクでは2012年より毎年、北海道の食と観光をPRするイベント「うまいっしょ北海道」を実施。例年多くのタイ人が詰めかけ盛況。特に和牛「白老牛」は大人気。 |タイ・バンコクのうまいっしょ北海道・白老牛

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タイ・バンコクのうまいっしょ北海道・白老牛

【伸びる訪日外国人観光客数。最近はタイ人も急増】

日本政府観光局の発表によると、
2015年1~8月までに日本を訪れた外国人客数は、
1287万5000人。前年同期比49.1%増と、
発表時の9月10日の時点で、すでに昨年1年間の
訪日人数1341万人を上回っており、通年で過去最高を更新する
ことが確実となった。

日本を訪れる外国人のなかでも、ここ数年、目立つのが、
国別の訪日観光客数で6位のタイ人。

今年1月から10月までに訪日したタイ人は、62万7千人と、
前年より22.2%、3年前と比べると2.4倍増えている。

これは
・ビザの大幅緩和や消費税免税制度の拡充
・アジア全域の経済成長に伴う海外旅行需要の拡大
・円安による訪日旅行の割安感の浸透
・そして観光庁や自治体が同国で積極的に
 各種プロモーションを実施した
ことなどが主な理由と考えられる。

さらに、タイでは、テレビで日本の旅行番組が大人気となるなど、
ここにきて日本への旅行はまさに一大ブーム。

訪れたい場所では定番の東京、大阪、京都などがあがるが、
雪が降らないタイでは、特に北海道へのあこがれが強く、
人気が高い。

【バンコクで開催された「うまいっしょ北海道」。白老牛が大人気】

こうした流れを受け、バンコクでは2012年より毎年、
北海道の食と観光をPRするイベント「うまいっしょ北海道」を実施。
例年多くのタイ人が詰めかけ盛況だ。

今年、会場には北海道各地から直送されたカニをはじめとした
魚介類、ベイクドチーズケーキやソフトクリームといったスイーツ、
そして余市ワインとウィスキー、ご当地キティちゃんなどが登場。

大勢のタイ人が、試食などをしながら北海道の味を堪能した。
そして数々のブースが立ち並ぶなか、
タイ人を非常に喜ばせたのは、
2008年の北海道洞爺湖サミットの晩さん会や昼食会でも提供され、
世界のVIPから大絶賛された「白老牛」。

タイにはおいしい豚肉と鶏肉がふんだんにあるため、
牛肉の存在は極めて薄い。
が、和牛人気はここでも高く、去年から同イベントに出店している
「白老牛」は、来場者に大人気。

今年度は会期中3日間で、1食300バーツ(約1050円)の
サイコロステーキ100gを合計351食売り上げた。

和牛の中でも、北海道産の牛は、牛のエサとしておからや小麦、
ビールなどを使用するため脂肪の交雑がうまくすすみ
牛肉に上質なサシが入る。

さらに寒さで肉のうまさが凝縮し、深いコクとまろやかさが加わり
おいしいと評判。
「白老牛」は、そんな北海道牛の代表銘柄のひとつだ。

【和牛効果で、同町へのタイ人観光客も増加中】

同町役場の担当者によると、
このイベントへの参加は、白老牛の輸入拡大のほか、
町内を訪れる観光客の増加を狙ってのものだという。

白老町には古くからアイヌ民族が多く住み、
アイヌ民族博物館など観光施設も多い。

さらに2020年には国立博物館の建設も決定しており、
『バンコクの「うまいっしょ北海道」への出店で「白老牛」の
おいしさがタイの人々の間に浸透するとともに、
 町全体のインバウンドが増えれば何より』
と語る。

農林水産省の発表によると2014年の国産牛肉の輸出額は
1~10月までだけでも、前年同時期比較で143%の
約62億6400万円に達し、前年の輸出額57.7億円を大幅に
上回る89.6億円にまで伸びると予測。

10年前比ではなんと16.6倍と、和牛のおいしさは、
まさに世界ブランド。

このおいしさを力に、地域振興を図る白老町のようなケース。
食と観光を結ぶ、好例かもしれない。

2015/12/17 フリーライター 蛭川 薫

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