海外進出のパターンには直接進出する、間接的に進出する、の2種類があります。それぞれにありがちなトラブル事例を上げてみました。|海外進出したときのトラブル事例

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公開日:2012.03.07  / 最終更新日:2016.06.27

海外展開B・Cパターンでのトラブルと解決策

Aパターンよりも一歩進んで、現地で海外パートナーと事業展開をするBパターン・Cパターンでのトラブル事例をご紹介しましょう。

Bパターン(海外へ間接的に進出をするケース)でのトラブル事例

海外パートナーに販売委託する場合のトラブル事例:
・販売トラブル:代理店が販促活動を積極的に行わない、結果として売り上げが伸び悩むなど
・知財トラブル:ブランド保護を行わないだけでなく、無断登録をするなど
・契約条項違反トラブル:安値での販売、横流し販売、テリトリー外での販売など

海外企業への生産委託・技術委託する場合のトラブル事例:
・秘密保持条項違反トラブル:生産技術情報を無断で転用するなど
・委託条項違反トラブル:生産開始の遅れなど
・委託条件トラブル:生産委託料の増額要求を受けるなど

Cパターン(海外へ直接的に進出をするケース)でのトラブル事例

海外に自社支店・工場を設立する場合のトラブル事例:
・進出準備トラブル:現地当局への許認可申請がうまくいかないなど
・労務トラブル:従業員の労務問題など
・調達トラブル:輸入関税の追加徴収など

現地パートナーと合弁事業をする場合のトラブル事例:
・進出準備トラブル:現地アドバイザーから過度な報酬の要求を受けるなど
・税法上トラブル:事業拡大で追加資金投入ができないなど
・想定外のトラブル:事業縮小・撤退への制約が多いなど

Bパターン・Cパターンでは、書面にした契約書が、なお一層重要な解決策となります。
相手はこう思っているだろうと勝手に判断することなく、お互いによく話し合って、合意した内容を書面にしておくことが大事です。

2012/03/07

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