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公開日:2014.04.11  / 最終更新日:2014.06.04

ファンド投資(積立型)



【1】オフショアバンクとは

オフショア・バンク、オフショア銀行とは、海外から資金を集めることを意図して税金を非常に安く(もしくは完全に非課税)設定している国や地域(オフショア・センター)に設立された銀行と説明されます。 

しかしオフショア金融市場が銀行間取引のメイン市場となった今となっては、世界の主要銀行はすべて、オフショア・バンクでもあり、必ずしも特定の銀行群を指し示す単語ではありません。

ここでは、個人・法人の資産運用を業務とする、オフショア・センターに設立された金融機関という狭い意味で説明します。

オフショア・バンクは 政治的な干渉を受けにくいという事情から、世界の富裕層がその金融資産の大部分をオフショアで保全・運用しています。 IMFでは、オフショアで運用されている資産は全世界で 5兆-7兆USドルに上ると推計しています。

オフショア・バンクのなかで、ゴールドマン・サックス、JPモーガン、メリルリンチ、スミスバーニーなどのもともと証券会社から発展した金融機関は、しばしば投資銀行と呼ばれ、資産家に ターゲットを絞った運用成績重視のサービスに特化しております。 一方 HSBC、スタンダード・チャータード、 シティバンクなど、商業銀行が総合化した銀行は、より広い顧客層に対してサービスを提供しています。

UBS、クレディ・スイスは、スイスの伝統ある金融機関ですが、最先端の資産運用、資産管理技術を持ち、高度な プライベート・バンキング・サービスを誇っています。

名前をあげたような超大手金融機関は、自社やグループ企業で運用会社をもっており、それぞれに金融商品を 開発し、自社で運用し、また他の金融機関へ金融商品の卸販売もしています。

【2】オフショア銀行・口座、それぞれの金融機関が提供するサービス

1.)預金+決済口座 
単一通貨もしくは多通貨の、預金商品による運用と決済機能だけの口座。小国のオフショアセンターに多い銀行口座。口座開設時の最低預け入れ金額は、数万円から数十万円。

2.) 預金+決済+投資口座 
シンガポール、香港のオフショア・センターに多い銀行口座。シティバンクIPB ブルー会員、HSBC バンテージ口座一般会員などが該当。預金型商品だけでなく株式や、ファンドや、公社債などの売買も同じ口座ででき、クレジットカードなどのサービスも利用できる場合が多ようです。運用窓口担当者が付くこともあるが、顧客の求めに応じて情報を提供するという役割です。口座開設時の最低預け入れ金額は、数十万円から数百万円。

3.) プライベートバンキングに近い投資口座 

シティバンクIPB ゴールド会員、HSBC バンテージ口座ゴールド会員、リーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、スミスバーニー, DBS, UOB, OCBC のオフショア口座など。投資相談担当者がそれぞれの顧客の要望を理解し、金融商品の紹介や情報提供をしてくれます。

また金融機関によっては大口用の条件のよい ( 広く一般に販売していない) 商品も紹介ができます。遺産相続に関する相談や、総合的な資産管理のアドバイスは基本的に提供しません。

口座開設時の最低預け入れ金額はUS$100,000- US$250,000(1200万円-3000万円)以上。当然ながら担当者のサービスの度合いは預け入れ金額によって変わってきます。

4.) 大手金融機関のプライベートバンキング 

ゴールドマン・サックス、JPモーガン、 UBS、クレディ・スイス などが大手ですが、上に揚げた金融機関も含め、ほとんどの海外大手銀行が大口顧客にプライベートバンキング・サービスを提供しています。

金融機関向けの商品を小分けにして紹介、販売することもできます。投資相談担当者が遺産相続に関する相談や、総合的な資産管理のサービスも提供します。顧客の要請に応じて、資産の信託運用のサービスも提供します。

通常 0.1-0.5 % 程度の年間資産管理料を取り、それが銀行の収益となります。口座開設時の預け入れ金額は通常US$1Million(1.1億円)以上という設定をしているところが多いですが、金融機関によっては US$5Million以上の預け入れを求めます。 

プライベート・バンキングでポートフォリオに組み入れる各金融商品の購入金額はロットが大きいため、プライベートバンキングのメリットを享受するためには、最終的には数百万USドルの運用規模が必要と言われています。

口座開設の審査が厳しく、最近は資金の出所がはっきりしないと簡単には開けなくなっています。

5.) パートナーシップのプライベートバンク   

ピクテ(Pictet&Cie), ロンバー・オディエ(Lomberd Odier&Cie), ダリエ・エンシュ(Darier Hentsch&Cie) など。
スイスのプライベート・バンクは、一般的な意味でのオフショア・バンクではありません。

預金の勧誘や、貸付業務を行わないパートナーシップという経営形態であるため情報開示義務がなく、顧客の守秘義務が保証されています。 通常半分以上の資産を一任勘定で運用します。

資産は長期的な保全の観点で運用され、資産継承まで含めた総合サービスを提供する形態です。欧州の資産家の金融資産の40%は、スイスのプラーベート・バンクにあると言われています。

最近は、資産保全が主眼のプライベート・バンクは、資産運用が主眼の世界の大手金融機関のプライベート・バンキング・サービスにおされております。

預け入れ資産はUS$1Million程度から対応しますが、通常一見の顧客の資産は預かりません。最低限、既存顧客の推薦や、取引銀行からの人物紹介などのレターが必要です。

顧客の情報の秘匿は徹底的に遵守しますが、一方顧客が預け入れる資産の出所も徹底的に調べます。

【3】プライベートバンクの利用傾向、目的

利用者の数で言えば、日本人が利用しているオフショア銀行は, ほとんど上記の1.), 2.), 3.)のタイプであり、4)プライベートバンキング、5)プライベートバンク利用者はごく一部の数億円以上の資産家です。

4.), 5.), のサービスは、特に包括的な節税対策や、多額の資産継承において真価を発揮します。

1.), 2.), 3.)のタイプの場合、その金融機関では扱っていないファンドや保険型商品などの購入をしたい場合、別に証券会社や保険会社と契約し、オフショア銀行口座を決済口座として売り買いをすることになります。

弊社では、様々な資産クラス、目的に応じたプライベートバンク、
プライベートバンクサービス、ポートフォリオの構築のお手伝いをさせていただきます。

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2014/04/11 エムズアジアホールディングス

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