銀行小切手についての貿易用語解説。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|銀行小切手 貿易用語集

  • Twitter
  • facebook
  • LINE
検索

貿易用語集

公開日:2015.08.26  / 最終更新日:2017.10.20

ぎんこうこぎって ギンコウコギッテ 銀行小切手

Bank Check
外為実務用語。
銀行小切手は送金為替の決算手段のひとつ。

送金小切手(Demand Draft)と同義に用いられる場合が多い。

送金人は送金資金を銀行に払い込み、送金小切手の交付を受ける。銀行から受領した小切手は送金人自身が受取人に送付する。受取人はこの小切手を自分の取引銀行に呈示して、支払いあるいは取立を依頼する。という流れになる。

送金相手が銀行口座を持っていない場合も送金可能、電信料が不要といった利点はあるが、受取人への送付途中での紛失や盗難の危険性がある、資金化までの時間がかかる。といった点から、銀行からは利用を勧めることはまずない。

ワンポイント:
銀行小切手決済には、小切手の真贋判定という工程がある。つまりその小切手が本物かどうかを、確かめる必要がある。

銀行小切手を発行した金融機関は、受取人の取引銀行から送られてきた小切手の券面上にある署名(Sign)と、予めコルレス契約時に取り交わした際に受け取っている「署名艦」に掲載されている署名を照合する。

この両者が一致すれば、小切手は本物と判断し支払いに応じることになる。

この作業を「サイン照合」と呼ぶが、往々にして一致しない場合がある。  

理由としては署名者(Signer)の転勤や退職、新任者で署名艦への掲載が間に合ってないなどが考えられるが、このような事態は頻発というほどではないが、比較的多いことも事実のようだ。

これへの対応方法は、各銀行に積みあがっており実害はないが、いずれにしても手間と時間が余計にかかる話であり、小切手取引が歓迎されない理由の一つとなっている。

貿易用語 索引