通貨オプションについての貿易用語解説。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|通貨オプション 貿易用語集

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貿易用語集

公開日:2015.08.27  / 最終更新日:2017.10.17

つうかおぷしょん・ツウカオプション 通貨オプション

外為実務用語。

通貨オプションは日本円とUSDのように特定された通貨間相互で予め定めた期間(権利行使期間)、または期日(権利行使日)に予め定めた価格(権利行使価格)で、通貨交換の権利を売買する取引のこと。通貨オプションは「カレンシーオプション」とも呼ばれる。

買う権利(コールオプション)または売る権利(プットオプション)がある。なお通貨オプションでは、あくまでも権利の売買なので、為替予約のように実際には、通貨の受け渡しは行わない。

ワンポイント:
オプション取引の特徴として、権利行使の選択権は、オプション購入者がもち、オプション売却者には持たない点がある。

すなわち購入者は、権利行使が出来る時点で実際の相場とオプションで確保した相場を比較して、有利な方を選べばよい。つまりオプションを使わなくてもよいことになる。

これが為替予約と大きく異なる点。(為替予約は、使うのが大原則)

他方オプションの売却者は、権利行使の選択権を売却し、購入者からオプション料(プレミアム:オプションの価格)を受け取る。

その対価として売却者は、購入者の権利行使時には、それに応じる義務が発生する。権利発生時点での行使価格は、実勢比不利な場合がほとんど。

このように通貨オプション導入の判断には難しい面がある。オプション購入はオプション料の負担が許容出来ればよいのに対して、オプション売却は、明確な相場観を持ちリスクを許容するか、不利な条件でオプションが実行された場合でも、消化できる取引があるかでなければ、安易な導入は危険であろう。

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