今回はケニアで広がるSNSコミュニティーについてお届けします。世界には多種多様なコミュニティーが存在しますが、ケニアに来て驚いたのがSNSを使ったコミュニティーがとても発達していることです。|ケニアに広がるSNSコミュニティー

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公開日:2017.05.20

Mama Africa! Kenya便り: ケニアに広がるSNSコミュニティー

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こんにちは。

今回はケニアで広がるSNSコミュニティーについてお届けします。

世界には多種多様なコミュニティーが存在しますが、ケニアに来て驚いたのがSNSを使ったコミュニティーがとても発達していることです。

ここでのSNSコミュニティーとは、携帯アプリなどを活用したクラウドコミュニティで大きく2つのカテゴリーに分類できます。

一つは、同じ趣向を持つ個人の集合体と、個人またはお店や企業が提供するコミュニティーに個人が集合するものです。このSNSコミュニティーが発達した理由は、携帯電話の高い普及率と情報を提供するインフラ不足が考えられます。発展途上国でありながらも携帯電話の普及率は2015年に84%で、携帯アプリ等を活用した利便性の高い機能がコミュニティー形成を促進したと考えられます。

それだけではなく、他媒体からの情報量と供給量がとても少ないことも普及した背景だと考えられます。例えばナイロビには多くのお店が分厚い鉄門越しにあるものの、セキュリティや経費削減の為、表に看板や街頭広告がほとんど出ていないのが普通です。その為、私達は口コミを頼りにするわけですが、それには限りがあり代わりにSNSコミュニケーションを活用するのです。

ケニアで普及しているSNSコミュニティーについてですが、最初のコミュニティーで使われているのがWhatsAppという携帯アプリケーションです。これは日本で普及しているLINEによく似ており、グループチャット機能を活用したコミュニティーが存在します。

何がどこにあるのか、長く住んでいる私でもなかなか見つけることが難しいナイロビで、この情報共有は非常に有難いものです。また実際にメンバーと集れることも楽しみな要素です。ゲートコミュニティー(隔たれたコミュニティー)と言われる程、何かに所属していない限り外部との繋がりが難しいケニアでは、この新しい「出会い」はとても貴重です。

そして次のコミュニティーによく使われているのが、Facebookです。お店側は無料で沢山の情報を載せることができるため
私達外国人がいく様なお店ではFacebookが広告またホームページとしてよく使われています。またFacebookはお店だけではなく、個人が情報提供するプラットフォームでもあります。

例えば、「Nairobi Expat Community」という名を持つ様々なコミュニティーが個人により展開されており、その中には、
・引越しセール
・物品取引
・お手伝いさんやナニーさんの紹介
などケニアに住む外国人にとって必要とされる情報がやり取りされています 。

中でも面白いなと感じるのが、家具の取引です。ケニアで家具を買う場合の選択肢は、道端などで売られている手作りのものを購入するか、または海外メーカーの輸入品を購入するかです。

手作りはそれぞれに味があり、デザインは私達外国人にはとても興味深いものですが、品質もまちまちで良品を見つけるのに一苦労します。一方、輸入品は高価な割に品質が必ずしも価格に比例するものでもありません。その為、欧米人は個人用に母国から持ってきた家具を引越しなどのタイミングで元の同金額かそれ以上の値段で販売し、実際に売れていくという奇妙な事象が発生します。それらがたとえ中古であっても人気なのは、欧米文化が根強い影響力をもつケニアならではだと思います。

ケニアのSNSコミュニティーは人との繋がりを作る場だけではなく、生活の知恵を共有しお互いが豊かに生活するための場でもあると感じます。

次回はケニア選挙に向けた私達の心得についてお届けいたします。

2017/05/20 E W Africa, Schema Corporation

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