ネッティングについての貿易用語解説。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|ネッティング 貿易用語集

  • Twitter
  • facebook
  • LINE
検索

ねってぃんぐ・ネッティング

Netting
会計処理用語。
相殺処理のこと。

複数の当事者が持ち合う債権債務を当事者間で差引計算し、その差額だけを決済すること。

日本では自由に行えるが、国によっては制限されている場合があり、実施にあったては確認を要する。

ワンポイント:
ネッティングには以下のメリットがあり、前向きに検討すべきである。
・取引一件ごとに決済する必要がない。
・相殺部分には為替リスクが発生しない。
・実際の決済資金が減らせる。
・銀行への支払手数料が節約できる。
・Netting対象部分は具体的な資金移動が不要、事務コストが削減される。

ねんりょうわりましりょう・ネンリョウワリマシリョウ 燃料割増料 BAF

Bunker Adjustment Factor
海上輸送で発生する物流コスト用語。BAF(バフ)と略す。
燃料割増料のこと。

海運輸送の場合に使われている言葉で、「バンカー」と省略します。
英語で正式には、Bunker Fuel Oil=船舶燃料で、Bunker A(A重油)やBunker C(C重油)と表現します。
同じ意味を持つ言葉に、
BS(Bunker Surcharge)
EBS (Emergency Bunker Surcharge)
EFAF (Emergency Fuel Adjustment Factor)
FAF (Fuel Adjustment Factor) などがあります。

ワンポイント:
国際運賃は、基本運賃+燃料割増料+為替割増料の合計となりますので、運送業者に見積り依頼をする際には、単に運賃見積りと言わずに、サーチャージも一緒に見積り願いたい旨を伝えます。

ねっととん・ネットトン 

Net Ton
海運用語。ネットトン(純トン数)のこと。
N/Tと表記。

船舶トン数の一種。貨物を積むことができるスペース容積を表す。グロストンから、機関室、船員室、バラストタンクなど貨物を積載できない部分の容積を差し引いたもの。
(D/W Deadweight Ton 参照)

ねんりょうわりましりょう・ネンリョウワリマシリョウ 燃料割増料 FAF  FSC

FAF=Fuel Adjustment Factor
FSC=Fuel Surcharge

燃料割増料または燃油サーチャージのこと。

ワンポイント:
海上・航空輸送ともに使われる用語。1999年の燃油高のころに導入された。

FAF,BS,EBS,BAFはすべて燃料に関わる価格変動調整費のことで、航路によって呼び方が異なる。

日本発の場合、航空燃料の相場価格が過去5年間の平均価格と比較して、一定期間連続して上回った場合、各航空会社から国土交通省に申請のうえ、適用額の修正が行われます。航空会社により適用時期・適用額が異なる場合もありますので、運賃契約の際に確認が必要です。海外発の場合も同様に割増料が適用されております。