B/Cについての貿易用語解説。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|B/C 貿易用語集

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貿易用語集

公開日:2015.10.16  / 最終更新日:2017.10.20

とりたててがた・トリタテテガタ 取立手形 

Bill of collection
外為実務用語。
B/Cと略す場合が多い。

主に信用状なしが多いが、まれにB/Cでも信用状付もある。信用状付きのB/B(Bills bought)買取手形と対をなす取引形態。

一言で言えば、輸出者が金融機関に手形を持ち込んだ際に、金融機関が買取をすればB/Bで、しなければB/Cとなる。

なおB/Cという用語は、輸出入いずれにも用いることができるが外為の現場では輸入で用いられることが多い。輸出では、この場合は単に「Collection:コレクション」と表現する。

ワンポイント1:
輸出者から見たB/CとB/Bの比較。

B/Cは、B/Bに比べて買取りという銀行与信が発生しないので、金融機関に持ち込んでからの手続きが、B/Bに比べて簡単、かつ銀行手数料も少なくて済む利点がある。

また送金ベースでの資金回収が、ひたすら輸入者からの送金待ちであるのに対して、B/Cでは船積書類が金融機関経由となるので、輸入者は支払(又は引受)をして初めて貨物を引き取れる。

この結果、
・資金回収の確実性が増す
・信用状を輸入者に求めるほどではないが、送金では不安
という輸出者のニーズを満たす取引としてB/Cは利用されることが多い。

ワンポイント2:
輸入者にとってもメリットはある。

B/Cでは多くの場合、信用状を前提としていないので、取引金融機関に信用状を開設してもらう必要がなく、与信も手数料も当然ながら発生しない。

また船積書類が金融機関経由となるので、輸出者の資金回収が送金ベースに比べて確実となり、円滑な船積が期待できる。

さらに海外から船積書類が取引金融機関に到着した後に、輸入者が支払(または引受)をすれば、金融機関から受領した書類で、貨物の引取が行えるため、更なる与信供与を金融機関い求める必要もない。

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