貿易では、輸出者が契約内容に沿って、発送手配完了後に、関連書類を輸入者に提出します。通常は、4点セットが必要な書類となります。貿易実務の情報サイト「らくらく貿易」。|貿易の基本:輸入通関に必要な書類

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公開日:2012.06.07  / 最終更新日:2016.06.24

貿易の基本4:輸入通関に必要な書類とは?

輸出入取引では、輸出者が契約内容に沿って、発送手配完了後に、関連書類を輸入者に提出します。通常は、4点セットが必須書類となります。
 ・商業送り状 (インボイス)
 ・梱包明細書(パッキングリスト)
 ・船荷証券 (B/L,またはAWB)
 ・保険証券 (Insurance Policy)

インボイスは、輸出者fが作成した輸入者宛ての出荷案内書と価格計算書(請求書)を兼ねた書類です。

パッキングリストも輸出者fが作成した梱包明細書です。数量、正味重量、総重量、容積などが記載されます。

船荷証券は、船会社が発行する書類です。貨物を受取ったことの証明と、目的地までの運送・正当な所有者へ貨物を引渡すことを約束した有価証券です。
航空貨物の場合には、航空貨物運送送状(AWB)がB/Lの代用として発行されますが、有価証券ではなく、貨物の受取証(送り状)にすぎません。

保険証券は、CIF契約の場合に限り、輸出者が準備すべき書類となります。
CIF契約以外の場合には、輸入者側で保険契約をしますので、輸出者としては不要となります。

契約によっては、4点セットのほかに、以下のような書類を要求されることもあります。
 ・原産地証明書 
 ・重量容積証明書 
 ・検査証明書 
など

貨物が着いてから書類が足りない、などのことがないように、早めに準備を進めておくことが、輸入通関をスムーズに行うポイントです。

2012/06/07

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