ケニアでは多くの女性が活躍することにより女性へのマナーも身につけることがこれからの多様な発展に必要です。中でも女性の髪型に関わるマナーについてお届けします。|ケニア人女性が持つ髪のこだわり

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公開日:2015.11.05  / 最終更新日:2015.12.16

Mama Africa! Kenya便り:ケニア人女性が持つ髪のこだわり

こんにちは。

こちらは暖かい日が続き、街中には今まで羽織っていた
ジャケットを腕にかけて歩く人が目立ってきました。

その中にはビジネススーツを身にまとい颯爽と歩く
女性の姿も少なくありません。

ケニアでは女性の就職率が高く、
労働力率は世界第48位(189カ国中)です。

ちなみに、これはケニア人男性の労働力率世界第109位を
はるかに上回る数字です。

ただその労働力率の大半が低賃金取得者
(日雇労働者、メイド、ナニーなど)であり、
民間企業や政府機関で働く女性の数は男性の数よりも
少ないのが現状で、民間企業のトップ層や政治家は圧倒的に
男性が占めています。

近年では、ケニア政府が国の経済成長と国際化を進めていることもあり、
ようやく女性の社会進出も増え、民間企業に就職する女性の数や
そのトップ層に就く女性の数も徐々に増加しています。

女性がどれほど活躍しているのか、
具体的な数字は公的組織等で発表はされてはいませんが、
政府機関などでも女性の平等、雇用、権限を向上する
組織、団体、基金も誕生し、今年の3月には
The Women in Parliaments Global Forumにてケニアが
An International Award for Promoting the Political
Advancement of Womenを獲得しました。

多くの女性が活躍することにより今注目されているのが、
女性との共働です。

それまで男社会で働いてきた男性社員にとって、
女性と共に働くことに少し違和感をもつ人も少なくないそうです。
男性同士のいわゆるコミュニケーションの取り方だけではなく、
女性と共に働くためにも、女性へのマナーも身につけることが
これからのケニアの多様な発展に必要だと感じます。

今回、その女性へのマナーの中でも特に興味深かったビジネスマナー、
女性の髪型に関わるマナーについてお届けしたいと思います。

そもそもケニア人の髪質は男女問わず剛毛そして縮毛です。
その為、地毛を伸ばしたりパーマをかけたりなど、
地毛をアレンジすることがなかなか難しいため、
地毛を編み込むかウィッグやエクステンションなどを使って女性は
オシャレを楽しんでいます。

また、ウィッグやエクステンションはスーパーなどで
気軽に購入ができバラエティーも豊富ですが、
ほとんどはストレートやパーマが掛かっているものが主流です。

ケニア人女性にとってサラサラのストレートヘアは憧れで、
日本人の髪質はとても羨ましがられます。
それだけ、ケニア人女性は髪に対するこだわりがとても強いです。

余談ですが、髪型によってその人のステータスや裕福さが
分かるともいわれています。

1番のステータスは縮毛で切れやすい地毛をストレートに
伸ばすことですが、維持費も含め一番お金が掛かります。

米オバマ大統領のファーストレディーであるミッチェル夫人の
髪型はまさに地毛をストレートにしたもので、
彼女達の髪型には日本人がファンションで飾るのとは
違う意味を持っています。

先週出席したとある会社のパーティーには、
様々な企業で働くケニア人女性も沢山出席していました。

彼女達の髪型は日本であればどれもビジネスアタイア
には不適格になるような、ドレッドヘア、エクステンション、
そしてウィッグなどバラエティー豊かです。

私たちが仕事に出かける際に服装やメイクを気にするように、
ケニア人女性は特に髪型こだわるようで、
彼女達の何気ない話を聞いていると、
髪型について褒め合う会話も聞こえたりします。

また、ビジネスミーティングでもアイスブレークとして女性への
身だしなみを褒めることも一つの適切なマナーとされています。

例えば、そのパーティーに出席していた得意先の女性が
新しいウィッグをつけているのを見た男性社員が、
「新しい髪型とても似合っています。」といったり

同僚が新しい髪型にした際は
「あなたの髪型おしゃれね」と言ったりすることも
ケニア人女性への一つの挨拶のようです。

これは普段の女性同士だけではなく、
普段男性が女性に対して言う言葉でもあるようです。

「元気?」と挨拶を交わすのと同じで、とてもカジュアルに言うそうです。

いかがでしたでしょうか。
日本人の私達には馴染みにくいお話ですが、
もしビジネスパートナーやお知り合いに
ケニア人のような同じ髪質を持っている方がいらっしゃれば一度、
彼女の髪型を褒めてみてはいかがでしょうか。

次回はケニアでの日々の安全意識についてお届けしたいと思います。

2015/11/6 E W Africa, Schema Corporation

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