フランス人と会話していていると日本についての話題が出てくる場合があります。いったい彼らが日本のどんな事に注目しているのでしょうか。今回は生活、価値観、働き方について3つの例を紹介します。|フランス人は日本のこんな部分に注目している!

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公開日:2019.03.22  / 最終更新日:2022.10.21

フランス人は日本のこんな部分に注目している!

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フランス人と会話していていると日本についての話題が出てくる場合があります。

いったい彼らが日本のどんな事に興味をもっているのでしょうか。

今回は生活、価値観、働き方について3つの例を紹介します。

1番目は、生活についてです。

日本の国土の6倍の広さをもつフランス。郊外や地方にいくと広い庭がある家に住む暮らしをしているフランス人が多くいます。

そんな彼らが日本に行って驚くのは家のスペースです。狭い、コンパクトな作りに「ミニチュアの家のようだ。」なんて表現した人もいました。

フランス人が感心しているのは、このスペースをとても有効的に使っている日本人のライフスタイルです。布団は、昼間は押し入れにしまえば部屋は別の目的に使えます。隙間収納の家具などもフランスにはあまり見かけないものです。

フランスは、ガレージや屋根裏というもの置きスペースがあるので、その部分にものをため込みがちになってしまいます。狭い住まいというと一見マイナスなイメージを持つかもしれませんが、その限定された空間を機能的に使う日本人の生活の知恵はフランス人が高く評価している部分でもあるのです。

2番目は、日本人の持つ価値観についてです。

最近は、詐欺など高齢者を狙った犯罪などもよく耳にするようになりました。しかし、「年配の人を敬う」という精神性は日本人には自然と根付いているものだと感じます。フランスでは、お年寄りはどちらかというと古いというイメージがあり、あまりリスペクトされない風潮にあるそうです。

フランス人と話していると「日本人は年配者に対して敬意を持っているのがいいわよね。」と言われることが何度かありました。フランス人と話をしていると確かに年配者に対して経験を積んだ人生の先輩という見方というよりは、古いという概念でとらえているのが伝わってきます。

3番目は、日本人の働き方です。

「日本人って仕事の後にまた2番目の仕事をしているって本当?」と驚きの印象で聞かれました。

これは、日本の子供が学校の後に通う塾の事を話した時と同じ反応です。彼らにとって「副業なんて一体どこまで仕事が好きなの?どうしてそんなに仕事をしなければならないの?」という感覚のようです。日本人はあまり休暇を取らないという事はフランス人も知っていますが、副業となると理解に困るようです。

副業をやっている方は、もちろん自分で決めてそこに楽しみを見出してやっているという事を説明してみるのですが、フランス人は「休暇が少なく、1つの仕事だけでは生活できないハードな労働環境だね。」と同情されてしまいます。

他にも色々なジャンルで日本の話題になりますが、今回はその中の3つを紹介してみました。物の視点が違うとまた別なものが見えてきて面白いですね。

2019/03/22

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