ケーブル・ネゴについての貿易用語解説。信用状付輸出取引での、信用状条件と船積書類条件不一致への買取銀行の対応の一つ。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|ケーブルネゴ 貿易用語集

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貿易用語集

公開日:2015.08.26  / 最終更新日:2021.01.10

けーぶるねご・ケーブルネゴ 

Cable Negotiation
外為実務用語。
ケーブル・ネゴと略す。

信用状付輸出取引での、信用状条件と船積書類条件不一致への買取銀行の対応の一つ。

条件不一致の場合は、条件に一致するよう訂正するか、正当書類の再提出を求められる。

何らかの事情で訂正や差し替えが困難、あるいは不能な場合がある。この場合信用状の変更を、信用状発行銀行に求める方法もあるが、この条件変更の通知を待つだけの時間的余裕がないのが一般的。

そこで通常はより迅速な対応が期待できるこちらの方法が取られる。具体的には条件不一致の内容を、電信(ケーブル)で信用状発行銀行に照会し、信用状発行銀行から(実務上は開設依頼者の確認・応諾を取り付けた上で)、当該輸出書類の買取を応諾するという返電を行う。

買取銀行は応諾回答を得たあとは、通常の信用状付輸出書類の買取と同じ処理をすることとなる(すなわち条件不一致なし扱い)。

但しアメンド(信用状の条件変更)と異なり、この信用状発行銀行の応諾は、当該買取のみに適用され、後続のものが同内容で持ち込まれても、そのままでは条件一致扱いとはできない点に注意が必要。

この方法以外ではディスクレの内容によっては、L/Gネゴ、取立て扱いの手段が選択される場合もある。

ワンポイント:
ケーブル・ネゴでは先方銀行への照会の時は、不一致部分を明示するとともに、それ以外の部分は、信用状条件と一致している。
と、明言することが通例となっている。

この結果として先方銀行が買取に応諾を与えた場合でも、先方銀行は具体的に応諾した部分以外は、信用状発行銀行として条件不一致による支払拒絶の権利を、留保していることに注意する必要がある。

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