為替マリーについての貿易用語解説。貿易実務の情報サイト 「らくらく貿易」。|為替マリー 貿易用語集

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貿易用語集

公開日:2015.08.26  / 最終更新日:2017.10.05

かわせまりー・カワセマリー 為替マリー

為替実務用語。
為替マリーは単にマリーともいう。

外貨建債権(ex.外貨預金、輸出代金)と外貨建債務(ex.インパクトローン、輸入代金)を円資金を通さずに同一通貨間で同一金額分決済し、結果として為替リスクのヘッジが図られる仕組みのこと。

以前は相殺(Netting)の代替として考えられたが、相殺が原則自由となった現在では、積極的に行っている事業者はあまり多くない。

しかし相殺(Netting)と異なり、取引相手の了解が不要な点や、たとえ対象金額全部をマリー出来得る状態であっても、するかどうかあるいはどの程度するかは、自身の判断に委ねられているという利点がある。

そこで今でも、外貨建の債権債務が恒常的に発生する事業者の間では、為替マリーとして意識していなくても、結果としてマリーさせている事例が散見される。

ワンポイント:
外貨建輸出入を、円貨を通さずに行うと自然と為替マリーとなっている例は比較的多い。

逆に意識して為替マリーをしようとすると「外貨債権」(ex.円資金で外貨預金を作成)や「外貨債務」(ex.銀行借り入れを外貨で行う)を必要以上に起こすことになり、かえって余分な手間と費用が発生することになる。

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