外為取引では海外とのやり取りは必須事項です。ペーパーレスの世の中ではありますが、現場では今でも確りと、紙ベースでのやり取りがあります。その一方の主体を担うのが「海外宅配業者」です。我々はクーリエサービスとか、単にクーリエと呼んでいました。このクーリエ、外資系でしたが国内宅配業者とは違う点が多々あり、感心することが多かったです。|外為での書類の流れ:クーリエ(海外宅配業者)

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外為での書類の流れ:クーリエ(海外宅配業者)

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前回に引き続いて、外為における物流のお話です。

何を今更の感もありますが外国為替と名乗る以上、外為取引では海外とのやり取りは必須事項です。

ペーパーレスの世の中ではありますが、現場では今でも確りと、紙ベースでのやり取りがあります。

その一方の主体を担うのが「海外宅配業者」です。我々はクーリエサービスとか、単にクーリエと呼んでいました。(以下クーリエと呼ぶことにします)
このクーリエ、特に業者の指定が有ったわけではありませんが、使うクーリエは大体1社限定でした。(他メガも同様のようです)

我々の所はある外資系のクーリエでしたが、国内宅配業者とは違う点が多々あり、感心することが多かったです。

例えばその世界的スピード感が半端ではありませんでした。夕刻までに預けた書類は外為センターから、原木中山にあるこの会社の集荷センターに到着します。その後直ちに成田空港にと送られていきます。そのまま出国手続きがされ、その後専用便に搭載されます。(この専用便はこの会社のものです)

その後書類は、香港のこの会社のハブに送られて行きます。ここまでが当日中のことです。時間にして預けてから6時間程度です。

本当に流れるような作業です。よくお客様から書類の到着予定を聞かれたのですが、取り扱い番号を追っかければ分単位で現在位置が分かり、大いに重宝しました。

次に感心したのが、クライアントへの寄り添い感です。ここで言うクライアントは銀行です。銀行は役所みたいなもので本部、センター、営業店を問わず、原則として始業から終業までしか、対外的には仕事をしません。(シャッターを下ろしての内部での残業はもちろんやりますが)

なので海外からの書類で仕事をする輸入のセクションでは、海外からの書類が、朝一番に来ていないと仕事になりません。輸入のメンバーに朝一で仕事材料を提供するには、総務部の担当チームは早出して仕分ける必要があります。さらにその早出時点で海外書類は到着している必要があります。

こうなると玉突きで、クーリエ会社は早持ち込みをせざるを得なくなります。ここのところの塩梅感が絶妙で、こちらの希望に沿いつつ、ビル全体の始業時間には抵触しないように持ち込んでくれました。しかも一台では間に合わないようなときは、別便を仕立ててくれるます。この別便、別ルート経由にもかかわらず、同じ時間にビル前で待機していてくれる。という、こちらとしては本当にありがたい対応でした。

さらに月に一度は地区の責任者が、外為センターまで来てくれて、こちら側の実務責任者と打ち合わせに応じてくれました。ここで聞く世界の物流状況が大変面白く、打ち合わせの時間が、ほとんどそれに使われたなんてこともありました。

このクーリエの相手の希望を叶えつつ、適正利潤を追求する。この姿勢は今に至るも大いに参考になります。

2018/05/01

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