消費税がアップされることにともない、輸入貨物に課税されている輸入消費税もかわります。具体的な輸入消費税の計算方法を例示します。貿易実務・検定・通関士試験の情報サイト「らくらく貿易」。|消費税率アップで輸入消費税はどうかわる?

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公開日:2014.03.10  / 最終更新日:2016.06.20

消費税率アップで輸入消費税はどうかわる?

4月から消費税がアップ、8%になります。
輸入貨物に課税されている輸入消費税も4月1日申告分からアップとなります。

輸入消費税は、厳密には国税部分と地方消費税に分かれており、今までは4+1=5%でした。
4月以降は、端数の数字(6.3+1.7 = 8%)になります。

・国税部分の消費税は、4%から6.3%へ
・地方消費税部分は、消費税*25/100 = 1% から消費税*17/63 = 1.7%へ

具体的に計算してみましょう。

【輸入金額 Euro1,500*レート¥145.00=申告価格(CIF)¥217,500、関税ゼロのケース】

3月まで(消費税5%)
■輸入消費税(1):申告価格(CIF)¥217,500=¥217,000*4%=¥8,680=¥8,600
■地方消費税(2):輸入消費税(1)¥8,600*25/100=¥2,150=¥2,100
■(1)+(2)=¥10,700

4月(消費税8%)になると・・・¥6,500もアップになります!(¥10,700→¥17,200)
■輸入消費税(1):申告価格(CIF)¥217,500=¥217,000*6.3%=¥13,671=¥13,600
■地方消費税(2):輸入消費税(1)¥13,600*17/63=¥3,672=¥3,600
■(1)+(2)=¥17,200

輸入消費税は商業輸入だけでなく、個人輸入やサンプル輸入にも課税されます。

よくある質問です。
「関税がかからない商品でも消費税を払わなければいけないのですか? 」
関税が無税だから連動して消費税が掛からないということはありません。

関連コラム:
輸入関税率 2011/10/25

2014/03/10

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