食の安全のため依然として多くの国で輸入規制が続いています。日本も厚生省検疫所が「食の安全の番人」として目を光らせていることで有名です。貿易実務の情報サイトらくらく貿易。 |厚生省検疫所食の安全

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「食の安全の番人」厚生省検疫所で感じること

東日本大震災以来、多くの国で日本からの食品輸入に対して監視が強化されています。
一部に規制が解除された国もありますが、依然として多くの国で輸入規制が続いています。
世界が厳しすぎるのでしょうか?

いや、日本もかなり厳しく、BSE問題で10年以上も牛肉輸入を禁止してきた国です。
厚生省検疫所が「食の安全の番人」として目を光らせていることでも有名です。

検疫所への書類手続きで感じたことを挙げてみましょう。

お役所への申請書ですので、申請書に印を押すことは常識ですが、それだけではないのです。

参考資料として商品写真を添付した時のことです。
補足説明書にも印がないと受け付けてもらえないことがありました。
それも、社印(角印)と社長印(丸印)の両方がないとだめ。
検疫所ごとに多少の温度差がありますが、社長の個人印(チャチハタ印)を要求されたこともありました。

届出書には材質の提示はもちろんですが、海外メーカーの製造工程表も求められます。挙げるそれも英語の説明書です。

書類手続きが済んでもまだ関門があります。
コーヒーメーカーなどの調理器具の場合、お湯が注がれてコーヒーが出てくるまでに接触するすべてのパーツの分析検査が行われます。
たとえば、パイプやパッキングなどに重金属類が含まれていないかどうかの検査がされます。

食器として使われる陶磁器の場合でも同じです。
お皿の模様や柄に使われている顔料までチェックしているのです。

検査に合格しないとどうなるか?
当然、輸入することはできません。

シッパーに返送するか、国内で廃棄処分のいずれかの処置をしなければなりません。
高額な検査料だけでなく、返送運賃や廃棄料までが輸入者の負担となるのです。

「食の安全」は大事ですが、貿易自由化への流れの中、もう少し弾力的な運用ができないものでしょうか。

関連コラム:
日本の食品検疫体制-オイスター輸入の思い出 2012/12/26

2013/10/15

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