トルコでは区や市、町や村といった行政単位でごみ処理をしています。多くの町ではゴミを捨てるためのコンテナがあちらこちらに置いてあり自分の好きな時にコンテナに捨てることができます。しかしゴミを分別して捨てるという意識がまだほとんどありません。 |トルコではゴミを分別しないって本当?

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公開日:2022.04.06

トルコではゴミを分別しないって本当?

トルコのゴミは分別しない

トルコでは、区や市、町や村といった行政単位でごみ処理をしています。多くの町では、ゴミを捨てるためのコンテナがあちらこちらに置いてあり、自分の好きな時にコンテナに捨てることができます。

イスタンブールのような都市部では、ゴミ処理車が回ってくる前の時間帯に道路にゴミを出しておくこともできます。実は、コンテナに捨てる際にも、道路にゴミを出す際にも、分別して捨てるという意識がトルコではまだほとんどありません。

ただ、ペットボトルや紙などは、集めて持っていくと買ってもらえる場所があるので、行政が設置しているコンテナから、売れる再生可能なゴミを集めて暮らしている人たちもいます。彼らのおかげで、一部分別してもらえていると言えなくもないかもしれませんが、十分とは言えないようです。

トルコ統計局の発表によると、2020年に行政単位で処理したゴミは、3,230万トンありました。このうち69.4%が埋め立て施設に埋められ、17%が行政の持つゴミ集積所に送られました。13.2%が再生工場で処理され、プラスチックや再生紙の原料として使われています。

13.2%しか使われていないにもかかわらず、再生処理された製品の売上高は年間50億ドルを超えています。また、再生紙を生産する際に使うエネルギーは新しく紙を生産するために必要なエネルギーの6割ですむといった数字も上げられ、経済面からも、環境のためにも、分別を進めていく必要があると言われ始めています。

トルコで使われている衣類回収ボックス

(写真は衣料品など専用の回収ボックス)

行政も分別を進めるための取り組みを行っています。ある程度の紙が出る事業所や学校などが依頼すれば、紙ごみ専用の段ボールでできたごみ箱を設置してもらって、いっぱいになった時に連絡をすると回収してもらえるというシステムができてきました。また、コンテナほどの数はないものの、町のあちらこちらに衣料品や本などを集めるボックスが別々に設置され、不要になったものをごみとして捨てるのではなく、再利用してもらえるようになっています。

トルコ最大の都市であり、1,500万を超える人が住むイスタンブールでは、毎日1万9千トンのゴミを処理していると言います。ゴミ処理場でまず、有機物と包装材に分別され、有機物は、発酵させてたい肥となります。毎日千トンほどがこの有機物で、年間18,500トンの肥料となり、イスタンブール市が管理する公園や緑地帯などで使用されています。

トルコのゴミ処理工場

(画像出典元:下記参照)

また、イスタンブール市内の食堂、学食、ケータリング会社などから出る残飯を集めて処理する際に出るメタンガスを電力にかえるというプロジェクトも進んでいます。

トルコで暮らしていると分別をしないことに慣れてしまいつつも、分別をしなくても良いのだろうかと良心の痛みのようなものを感じることがあります。でも、ゴミを使って様々なことをするプロジェクトが進んでいるのを見ると、少し安心できます。

画像出典元:
https://interaktif.trthaber.com/2018/geri-donusum/ibb-atik.php

参考サイト:トルコ統計局のゴミに関する統計(2020)
https://data.tuik.gov.tr/Bulten/Index?p=Atik-Istatistikleri-2020-37198#:~:text=Olu%C5%9Fan%20at%C4%B1k%20miktar%C4%B1%20104%2C8,8%20milyon%20ton%20at%C4%B1k%20olu%C5%9Ftu.

その他参考サイト:
https://www.trthaber.com/haber/turkiye/turkiyede-yillik-atik-miktari-32-milyon-tona-ulasti-563856.html

2022/04/06
海外だより:トルコより
土窓愉見
トルコ在住

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