私は二度の銀行合併を経験しましたが一度目は「まさか!?」二度目は「何で!?」と。ある日の朝日経新聞の一面に、デカデカと「合併へ!」の文字が躍っているではありませんか。しかも銀行名は自分の所。目が吸い付けられました。瞬間は思ったことは。そう。「まさか!」です。もう一度見直します。やはり間違いありません。|自分の銀行が合併!聞いたその瞬間は?

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自分の銀行が合併!聞いたその瞬間は?

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今回は外為を離れて、銀行の合併についてです。

よく企業の合併は、結婚に例えられます。
確かに両方の経験者の私からすると、もっともな部分が多々あります。

しかし相違点も有ります。その最たる物は知ったときの瞬間です。自分の結婚に自分で驚く人はいないでしょうが、合併の方は聞いてびっくりする人は大勢います。

私も二度合併を経験しましたが、一度目は「まさか!?」二度目は「何で!?」と。

何れも困惑と混乱の意味不明な驚きになってしまいました。後から経営トップの話などが公表されると、決して偶然ではなく必然だったのだ。こう判断できるのですが・・・。

一回目の合併のとき私は関西のお店でした。バブル景気が大都市圏を席巻していたころと重なります。今から思えば積極的と言えば聞こえは良いのですが、無茶ぶりに近い融資をやっていました。もし本部検査があったら、かなり絞られるだろうと若手みんなでよく話したものでした。

そんな雰囲気の中でのある日の朝。日経新聞の一面に、デカデカと「合併へ!」の文字が躍っているではありませんか。しかも銀行名は自分の所。目が吸い付けられました。瞬間は思ったことは。そう。「まさか!」です。もう一度見直します。やはり間違いありません。

当時はSNSなんて便利な物はありませんから、半信半疑のまま急いでお店に行くことになります。出社して出てきた連中に、「おい知ってるか?」こう聞くと、「えっ!まさか検査か?」こんな反応です。(どうやら、本部の抜き打ち検査が来たと思ったようです。)

重ねて「日経見てないのか?」と聞いても、「ほれっ!」と見せてくれた日経には、どこにも合併の記事は無しです。そのうち支店長が出社してきて、我々の喧噪を見て怪訝な顔です。(後で聞いたら、支店長も知らなかったとのこと。)程なくして本部から支店長宛に電話が入り、慌ただしく支店長は自室にこもり、扉を閉めてしまいました。

しばらくして部屋から顔を出して、支店幹部を招き入れました。我々若手は気になって、仕事の準備が全く出来ません。そうこうして臨時朝礼が開かれることになりました。開口一番、支店長の口から出たのは、「当行は合併する。」でした。それ以上のことは本部から招集が掛っているので、その報告を待てとの指示でした。併せてお客様からのご照会には、詳細はまだ通知されていないので、分かり次第お知らせする。このようにお応えするようにとの発言がありました。

それから実際の合併までは怒濤の嵐のような日々でした。この時に比べて二回目は、既に自分たちが合併経験者の上に、バブルも崩壊し、金融機関の破綻も相次ぎ、そろそろウチも合併か?こんな気持ちをみんな持っていました。そんなこんなで合併を聞いた瞬間は冷静だったのですが、合併相手には悶絶しそうになりました。文字通り「まさか!?」です。

それでも慣れとは恐ろしい物で、いつの間にか合併にひた走りです。こうして二度の合併を経験すると、合併と聞いても平気な自分がいます。たいした物です。

さて一つお話しをもらしました。一回目の合併でなぜ同じ新聞に違いがあったのか。この点です。これは配達エリアの違いにより締め切り時間が異なり、合併記事が間に合ったエリア⇒一面トップに「合併」の文字。間に合わなかったエリア⇒一面トップは別の記事。

こんな仕組みだったようです。聞けば「なぁーんだ」の世界ですが、気が動転していた当時は、狐につままれた気がした物でした。

2019/05/02

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