そもそも銀行の引っ越しする理由は、1. 店舗統合(銀行合併の時など)、2. 廃店(業績不振などにより)、3. 店舗新改築による移転などが挙げられます。どれも大変なのですが店舗新改築による移転が一番大変だったと思います。|銀行の引っ越し

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公開日:2020.09.15

銀行の引っ越し

銀行の引っ越し

かつて本欄で銀行員の転勤について触れたことがあります。本当に転勤は銀行員の宿命みたいなものです。翻って勤務する場所である、銀行の店舗自体の引っ越しはどうでしょうか。

今回はその辺についてお話しします。そもそも銀行の引っ越しする理由は、
1. 店舗統合(銀行合併の時など)
2. 廃店(業績不振などにより)
3. 店舗新改築による移転などが挙げられます。

私はこの全てを経験したことが有ります。「どれも大変だったなあ。」これが率直な感想です。

とりわけ大変なのが1と3です。勿論2も大変なのですが、廃店の場合は最終的には自分の所は何もなくなります。予め決められた引き継ぎ先にどんどん引き継いでいって、最終的に残ったものを引き渡せばそれでお終いです。

しかし1と3はそう簡単にはいきません。新しい場所でそのまま再開する必要があります。加えて1.の場合は二つ以上の店の人と物が集まっただけでは、銀行的には何の意味も有りませんから、程なく人は減っていきます。自分が転出する側であれば、結果は2と同じようなものです。

最後に残った3ですが、これが正真正銘の引っ越しと言えるでしょう。まず仮店舗に店全部が引っ越します。そして新改築した店舗に、大概は1年程度で戻ることになります。つまり感覚的には、引っ越しの年中行事化です。私はこれを入行二年目と三年目で経験しました。当時勤務していたお店は、二つの大通りの交差点にありました。

それほど老朽化した店舗ではなかったのですが、とにかく手狭で喧噪で、繁忙日は店からお客様があふれ出す。こんなとんでもない店でした。日々の来店客数も桁違いに多く、現場の悲鳴にようやく本部も重い腰を上げて、大型化した店舗新築に踏み切ってくれたのです。そして仮店舗は支店駐車場に決まりました。(通りを挟んだ向い側)

こうしてプロジェクトはスタートしました。当時は最若手ですから何でも「ハイ!ハイ!」状態です。日常業務をこなしつつ、引っ越し準備の指示には「ハイ!ハイ!」です。担当は窓口業務でしたので、引っ越しで最重要物と言えば「現金」です。銀行の引っ越しで「現金」と来れば、小説にでもなりそうな話ですが、実際の所、大変は大変なのですが、大層システマティックでした。

要は引っ越し最終日の夕刻に、現金はありったけ本部行きです。そして仮店舗(或いは新店舗)の営業開始日に朝一番で、本部からドンと現金を受け取るようになっていました。またお店にあるものは顧客情報の固まりなので、例え道を隔てた場所で有っても、本格的な引っ越し作業でした。

こうやって引っ越しをしても、一年後にはまた引っ越しです。仮店舗への引っ越しは今一でしたが、新店舗となると全然別物です。家を新築して「是非見に来てくれ!」と触れ回る。まさにあれです。

移転初日の店内での支店長のドヤ顔。今でも懐かしく思い出します。考えてみれば支店長であっても、新築店舗に巡り会うのはまれです。そんな意味でも、いい経験のお裾分けを貰った。こう思えてなりません。

2020/09/15
おすがっぱ

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