みずほ銀行の障害発生で多くの預金者が大変な目にあいました。みずほ銀行の頭取がその後記者会見を開き、不手際を謝罪していたのも大きく報道されていました。システム面は問題なく運用面に問題があったとして、再発防止に全力を尽くす旨述べておられました。|今回も障害発生!みずほ銀行を残念に思う

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公開日:2021.03.06  / 最終更新日:2021.03.10

今回も障害発生!みずほ銀行を残念に思う

銀行のATMを操作する

みずほ銀行の障害発生で多くの預金者が大変な目にあった。こう各社が一斉に報道していたのを、皆さんはお聞き及びでしょうか。

当事者であるみずほ銀行の頭取がその後記者会見を開き、不手際を謝罪していたのも大きく報道されていました。その席で頭取が、システム面は問題なく運用面に問題があったとして、再発防止に全力を尽くす旨述べておられました。この件は既にシステムは復旧して、ATMが一旦取り込んだ通帳やキャッシュカードは、順次連絡の上返却していくとのことなので、終息する方向と思います。

さてこの出来事を目にして、今回は思うところを記してみます。まず気になったのは、障害が発生したのが「みずほ銀行」だったことです。同行は過去2回大規模なシステム障害を起こしています。一回目は同行スタート時(2002年4月)に起きています。そして二回目は2011年3月に起きました。

今回は前二回と異なりシステム面には問題が無かったとのことですが、正直「またか」感は誰でも持つのではないでしょうか。次に気になるのは、この障害の原因がシステムそのものではなく、運用面だったと説明されている点です。前二回と異なりハード面ではなくソフト面に問題があった。こう言いたいのでしょうが、逆に思い出してしまうことがあります。

それは2005年12月のみずほ証券(同行系列)の誤発注事件です。この事件は「1株61万円で売り」の注文を「1円で61万株売り」と、担当者が東京証券取引所に誤発注したことに端を発した、主に誤発注というヒューマンエラーが脚光を浴びた有名な事件です。この事件のことを考えるとあまり運用面を強調するのは、変な連想する人が続出し、全体のイメージダウンになりかねません。

さて最後に別の切り口を見てみます。別の切り口とは「ミスやエラーをやらかすと3倍手間が掛る。」 このフレーズの存在です。これはどこの職場でも言い継がれているのではと推察するのですが、銀行でも先輩がまず教えてくれる言葉でもありました。この言葉の意味は、ミスやエラーをすると正確に完了した時に比べて、3倍手間が掛るので良く考えて行動するようにとの戒めです。

ではなぜ3倍になるのでしょうか。これは次のように分解できます。1回目はそもそもの誤った取引です。2回目は誤った取引の訂正です。3回目は正しい取引です。この一連の流れで3倍が出てくるのです。今回の障害はこれに直接当てはまるわけではありませんが、復旧には相当な手間だったのは容易に想像できます。しかも利用者はほぼ完全放っておかれたようです。

こうなると怖いのは「みずほ銀行」に対する信頼が揺らぐことです。銀行は命の次に大切なお金を扱います。その銀行に取って信用はかけがえのない物です。一定の間隔を開けて発生した、何とも残念なこの手の障害が、文字通り企業発展の障害にならぬように、切に願いたいと思います。

参考サイト:みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/index.html

2021/03/06
おすがっぱ

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