日本を代表する3メガバンクの新しい取締役の顔ぶれを見て、各銀行の行風を見てみましょう。ここではそれぞれ持株会社を見ることにします。三菱UFJファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループ、みずほファイナンシャルグループです。 |3メガバンクの取締役構成を見て

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公開日:2021.07.07

3メガバンクの取締役構成を見て

銀行の看板

日本を代表する3メガバンクは、何れも毎年3月が決算月です。そして3ヶ月後の6月は、各行共に株主総会の月となります。日本企業はこの株主総会を持って取締役が交代する事が多く、今年も3行共にその例にもれません。

今回は新しい3メガバンク取締役の顔ぶれを見て、そこから各銀行の行風を見てみたいと思います。(なおここではそれぞれ持株会社を見ることにします。三菱UFJ銀行は三菱UFJファイナンシャルグループ、三井住友銀行は三井住友ファイナンシャルグループ、みずほ銀行はみずほファイナンシャルグループとなります。)

では早速始めます。一番目は三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行が現在の形となったのは2006年1月なので、今年で15年目となります。流石にこの時間経過では三菱UFJ銀行になってからの、プロパー行員はまだ取締役にはなっていないようです。実際に業務執行担当としての取締役は5人なのですが、全員旧銀行の出身者の方のようです。

さてその出身行ですが5人の内4人が三菱銀行、1人が三菱信託銀行となっています。東京銀行出身者がいないのはある程度想像できましたが、UFJ銀行出身者(三和銀行・東海銀行)が1人もいないのはビックリです。この銀行の主導権は、今やはっきりと三菱銀行でしょうか。とすると取引は「組織の三菱・人の三井」で謳われるように、何時でもどこでも組織的な対応をしてくれる、伝統的な三菱流が主流となっていくはずです。

これは聞いた話なのですが三菱UFJ銀行と取引すると、転勤などで担当者が代わっても、次の人が同じように接してくれるので、安心して取引出来る。(担当者が没個性という意味ではありません)こう断言できるそうです。

二番目は三井住友銀行です。こちらは現在の姿となったのは、2001年4月なので20年が経過したことになります。ひょっとしたらと思ったのですが、やはり業務執行担当役員全員が、住友銀行の出身でした。(全部で8人です)これも有る意味すごい話です。ご承知のようにこの銀行が発足したときには、三井財閥と住友財閥の合併と大きな話題となりました。

しかし20年経った現在では完全に住友主導となったと言えます。となると行風は住友色が濃くなってくるはずなので、個人の力が大きく影響してきます。ここに人の三井も少し影響してくるかもしれません。住友色に関しては好みの分かれるところで、はっきりした個性的な取引を望むのなら、この銀行が一番だと思います。

最後はみずほ銀行です。同行は2000年9月に3(第一勧銀、富士、興銀)で、持ち株会社を作りそれぞれがその傘下に入り、2002年4月にみずほ銀行とみずほコーポレート銀行になりました。さらに時が下って2013年7月に上記二行が一緒になって、現在のみずほ銀行が出来上がりました。

さて取締役の構成ですが、実は開示資料ではこれがよく分りません。他の二行は堂々と開示しています。調べるのは簡単でした。しかし、みずほ銀行は開示していないのでよく分らないのです。一応分る範囲で調べたところ業務執行担当5名の内、興銀出身が2名、第一勧銀出身が1名でした。残りは分りませんでした。しかしファイナンシャルグループ傘下のみずほ銀行の新頭取は、富士銀行出身らしいので、「たすき掛け」の色は残っているようです。となると行風は断言できません。今後の様子見が基本となります。

以上取締役の出身行という点からだけですが、各行の実態を垣間見てみました。

2021/07/07
おすがっぱ

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